簡単なあらすじ
何をやってもいいゲーム(フリーシティ)の中で、モブキャラであるガイはナイスガイ。 銀行員で毎日銀行強盗に襲われる。毎日同じ日の繰り返し。受動的。 ただ、ガイ自身はそんな毎日をよい1日だと思っていた。
ある人物との出会いをきっかけに毎日同じ日を繰り返すことに疑問を持ち、 主体的に人生を生きていくことになる。
次の見出しからは、ぼやかしながら書いていきますが、ネタバレを多少含みます。 見る予定のひとは見ずに、映画をまず見るとよいです。 見る予定がない人は、読んでみてください。
サングラス
あることをきっかけにサングラスをかけるのですが、それをかけることで、ゲーム内のパラメータなどを見ることができるように なり、モブキャラのやれる権限みたいなものを超えて、ゲーム内で、主体的に動けるようになります。
何をやってもいい世界です。
みなさんなら何をやりますか?
サングラスをかけたプレーヤーは暴力や発砲、銀行強盗などをやっていきます。ゲーム内のレベルがそれによって上がっていきます。 この主人公は、暴力をせず、相手の武器をうばったりということでレベルを上げていきます。
何をやってもいい世界で、暴力をせず、人を助けたりして、レベルを上げていきます。
サングラス2
ガイはサングラスをかけたことでいままでにない充実した日々を送ります。 自我が芽生えた感じです。
親友の警備員にもサングラスをかけるようにいいます。 警備員は今のままでいい。怖いといいます。
僕は、ここで自分はサングラスを現実世界でかけているだろうかと自問自答しました。 だれかの都合のいいように動かされていて、それが充実していると思い込んでいるモブキャラなんじゃないかと。 警備員が怖がるのも無理もありません。
自分のいごごちのいいゾーンから抜けて、主体的に生きるのは怖い面もあるはずです。
これはリアルか
物語、中盤でガイは自分がモブキャラであり、ゲームの中の人物であることに気づき、自暴自棄になっていきます。 何もかもむなしい。自分は作られた存在だと。
親友の警備員に僕は、作られた存在で虚しいと打ち明けると親友は、こう言います。 「リアルかどうかなんてどうでもいいじゃないか。俺は、友達を助けたいと思ってここにいる。 この瞬間はリアルだろ。これがリアルじゃないっていうならなんなんだといいます」
僕はここで号泣。
モブキャラだって変えられる
物語終盤で、モブキャラを集めて、大きな敵と戦おうとガイが説得する場面があります。 モブたちはこういいます。「僕なんかできっこない。決められたことしかできないんだ。僕は、ヒーローなんかにはなれない」 ガイはいいます。僕は別に特別なんかじゃない。僕の中にあるものは君たちの中にもきっとある」
現実世界においても、そうですが、世界を変えるようなことというのは他のすごいひとが変えるものだと思っています。 たしかに現実にはそうなのかもしれないのですが、小さい現実を変えることができるのは自分自身です。
自分がモブキャラのスペックだったとしても少しの勇気があれば、小さな現実は変えられるかもしれません。
まとめみたいなもの
フリーガイはゲームを実写化しただけの映画では全然なくて、明日の活力になるようなハートフルな映画です。 僕は3回くらい泣きました。
近くの映画館で早朝しかやってなくて、一人で行きましたが、なかなかいい時間でした。